カフェインは我々現代人にとってはかなり身近な成分です。特に学生や社会人は「眠気覚まし」としてカフェインを摂取されている方は多いのではないでしょうか。
今回は『カフェインには気管支拡張薬と同じ働きがあるよー』って話。気管支炎や喘息で悩んでる方はぜひ試してほしいな。
カフェインは弱い気管支拡張剤
まず今回の記事は、喘息にかかっている成人のカフェイン摂取後の気管支の状態を調べた試験を参照しています。
Caffeine has a variety of pharmacological effects; it is a weak bronchodilator and it also reduces respiratory muscle fatigue. It is chemically related to the drug theophylline which is used to treat asthma. 引用:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20091514
喘息の治療に用いられているテオフィリンという成分があるのですが、カフェインはテオフィリンと科学的に関連しています。つまり、カフェインは気管支拡張薬としての働きをもち、さらに呼吸に使う筋肉の疲労を軽減することが分かったのです。
検査の前にカフェインはやめてね
前述したカフェインに気管支拡張薬としての役割を踏まえると、検査前にカフェインを摂取してしまうとちゃんとした結果が出ないことがあります。だから検査前にコーヒーを飲むことは控えましょう。
逆に言うと、カフェインの喘息への有用性が明らかになったということですね!
気管支炎・咳喘息・喘息の患者に
大抵の治療の選択肢として、気管支拡張薬の貼り薬や吸入ステロイドがあると思いますが、一杯のコーヒーがその助けになるのであればこんなに良い話はありませんよね。今回はカフェインが気管支拡張薬になるよって話でした。